近年、経済成長が物質的豊かさをもたらしたが、一方核家族化・少子化など家族の形態や生活習慣が大きく変化し、子どもをとりまく環境から、温かさ・社会生活への協調性・順応性などが減少してきている。
小中学生のころから、帰宅後一人でいる時間が長いことは、対話が少なく人に接する機会が短く、情緒面や子どもらしさの面で問題が生じやすい。ときには非行に走る危険も内包している。
また、一人っ子家庭が増加していることは、子ども同士の連帯感・社会常識などの面で幼年期・少年期の子どもの性格を形成して行く段階に影を落とし始めている。現在、文京区内はますますビル化が進み、居住形態が変化し、子ども同士の人間関係が希薄になってきている。むしろ都心にあるだけに生活の潤いや地域の連帯感が弱いと思われる。そのうえ、区内でも学級崩壊や校内暴力の萌芽が見え隠れしている。次代を担う子ども達をこのまま放置していてよいものだろうか。
私達は、楽しく集いたい。広く温かな心を育み、将来に大きな希望と夢を持ち、人間を信じ愛することのできる子ども達を育てたい。 文京区といえば、ほとんどの人は教育の中心地であると考えている。その文京区で全国に誇れるような素晴らしい子ども達の環境作りと校外指導をすることによって、21世紀の新しい試みの先鞭をつけたい。 私達は、21世紀を生きる子ども達のために、社会性を育み、広く豊かな心を持てるような校外活動を積極的に推進し、もって日本の教育の発展に寄与することを目的としてNPO法人文京教育トラストを設立する。
近年、子どもたちをとりまく環境が荒廃し、子どもをめぐる事件も深刻化しています。 私たちは市民の立場から、次代を生きる子ども達がふれあう場を創りだし、 人間性豊かなつながりを回復したい、子ども達の感受性豊かで積極的な、 好奇心あふれる心を育てたいとの思いで文京教育トラストを始めました。
トラストと言えば、英国のナショナルトラストが有名ですが、その基本概念は 「アメニティ=快適さ」を追求することにあります。 荒廃した環境を立て直そうと住民が立ち上がったことに端を発しています。文京教育トラストは、教育において「トラスト=信頼」の輪を築くことで地域の「アメニティ」を 追求しようとするものです。私たちは、この運動を「文京教育トラスト」と名付け、 地域で実践してその活動を文京区から全国に発信していきます。「文京教育トラスト」は 、趣旨に賛同する方々のご参加によって運営したいと考えています。皆様のご協力いただきたく、 お願い申し上げます。
NPO法人文京教育トラストは、趣旨に賛同する方々のご参加によって運営されています。 ぜひご入会ください。
企業・団体の場合は、代表者の個人名でお申し込みください。入会お申し込みは、事務所までご連絡ください。
ご連絡いただいた方には申込書を送らせていただきます。